折りたたみ自転車と特許
仕事の関係でJ-Plat Pat(特許情報プラットフォーム)を眺めていたら、たまたま折りたたみ自転車の補助輪機構の発明に関する出願(特開2018-047881)をみつけた。それでつれづれに、発明・考案の名称に「折りたたみ自転車」を含む文献を検索してみた。そうしたら57件(国内文献)がヒットした。
上記の特開2018-047881は、発明者も出願人も越川悦雄さんである。越川さんはほかにも「折りたたみ自転車の連結部自動ロック機構とサスペンション」「折りたたみ自転車のチェーン緩み解消と外れ防止の装置」「折りたたみ自転車の折りたたみ箇所二重緊結方法」を出願している。ただいずれも審査請求がされておらず、みなし出願取り下げという扱いになっている。
越川さんは確かPATTO BIKEの社長さんだったと思う。PATTO BIKEはHUGA_20Fという、ブレロ好みの素晴らしいデザインの折りたたみ自転車を製造販売している。ご自分がいろいろ開発したものは(自分は独占するつもりはないにせよ)とりあえず出願し、他人が同じ発明について特許権を取得してしまうのを防止しようとしている(当該発明を自分の製品に使用しても、当該他人から特許権侵害で訴えられないようにしている)のかもしれない。興味深い。