EMS 2
先の記事に書いたようにブレロはEMSで荷物をフランスに送ったのだが、同専用ウェブサイトによれば配達には1週間程度かかるという。ブレロ一家が新しい住所に入居する前に荷物が届くことはあるまいとタカをくくっていたところ、あにはからんや、荷物はブレロたちよりも早く新住所に届いてしまったらしい。受取人不在ということで、荷物は市内の支局に戻されてしまった。
フランスでEMSの配達を請け負うクロノポストに連絡して再配達してもらったが、配達人の人にいきなり関税を約600ユーロ支払えといわれて焦ってしまった。しかもカードではダメで現金で支払えという。配達人がカード読み取り機を持っていないかららしいが、フランス社会の仕組みになれないうちは、こういう予想の斜め上を行く出来事に驚かされることがしばしばある。急いで近くの銀行に行き、現金を引き落として支払った。きちんと書類をもらったので、別に詐欺というわけでもないらしい。結局、日本で支払った約10万円と追加関税分の約10万円で20万円かかったわけである。
自転車1台と被服の類を2箱分送っただけなのに、けっこうな値段である。関税の仕組みはよくわからないが、フランスで転売しても二束三文にしかならないような古着の被服にこれだけの税金をかける必要があるのだろうか。
ともあれ色々と悪い評判がたつEMSで送った愛機が無事に着いただけでよかったと考えるべきか。内部でBromptonを傷つけない構造になっているFoldonboxは実に頑丈で、輸送中の扱いに十分耐えてくれた。畳むと小さくなる点も実にいい。