宝登山ロウバイ観光

3連休の中日に家族サービスをしようと、妻氏と息子(ブレロ3号)、飼い犬(ブレロ2号)を連れて、長瀞の宝登山までドライブした。宝登山は、早春に3000本を超すロウバイが咲く山として有名な観光スポットだ。

 

以前も花を見に来たことがあるが、いずれもシーズン前だった。今回は初めての満開時期での訪問になる。そのため、どのくらい混んでいるのかイメージしづらかったが、実際に行ってみたら想像を超えた人出だった。ロウバイが咲いている山頂付近まではロープウエイでアクセスするのが普通だが、ロープウエイ乗り場に近い大駐車場はすでに満車状態で、空くのを待つ車が長い行列を作っていた。ブレロたちはもっと手前の民間駐車場を使ったが、そこも入ったときは満車で、ちょうどよく空いたスペースにかろうじて駐車できた感じだった。

 

宝登山神社からロープウエイ乗り場までの歩道は積雪のために通行止めになっていたので、ブレロたちも車道を登るほかなかった。危ないのでブレロ3号を抱っこして登ったが、成長してかなり重くなっているため、けっこう足にきた。彼はこっちの苦労にはてんで無関心で、ママに抱っこしてもらいたがり(妻氏にはそんな体力はない。)、暴れてむずがるのでさらに疲労が増した。

 

 

ロープウエイ乗り場も長い行列だった。それでも行きは30分くらいで乗れた(ここにはクレートのレンタル・サービスがあるので、ブレロ2号もロープウエイに乗ることができる)。しかし、帰りは山頂で滞留していた観光客が一気に降りようとするので、1時間くらい待つことになった(雪道なので、登山道を徒歩で降りる人は皆無に近かった)。日が落ちて山頂付近の気温が低下するなか、行列から動かずにいるのはけっこうこたえた。ブレロとブレロ2号が並んでいる間、妻氏とブレロ3号には列から離れて自由に遊んでいてもらった。ブレロ3号は幼児のせいか、とても寒さに強い。彼は、雪の上に乗ったり、昇降するロープウエイを見て手をたたいたり、手を振ったりして、終始上機嫌だった。

 

そんなこんなで楽しさよりも苦労が勝った宝登山ロウバイ観光だった。ただ、梅の花自体はとても美しかったし、香りも上品で、心が洗われた一日だった。澄んだ初春の空気の向こうにそびえたつ武甲山の雪に覆われた姿を見る機会なんて、そう多くないはずだ。そんな景色を見ることができただけでも、来たかいがあったといえると思う。