サッカー観戦と雷雨と
休日は、ブレロ3号(ほぼ3歳児)と何して遊ぶかがいつも重要な生活のテーマとなる。親たちは自分を犠牲にして彼の遊びに付き合うのが常だが、たまにサッカーの試合の観戦(つまり親たちのレジャー)に彼を連れて行ったりもする。幸いなことに、ブレロ3号もJリーグの試合を観るのが好きらしい。もちろんフィールド上で展開されるプレーの意味はわかっていないのだが、サポーターたちの応援が好きみたいである。みながレプリカ・ユニフォームを着ているのを見て自分も着たがるし、手を叩いたり腕をあげたりして応援のまねごとをしている姿がとてもかわいい。
この季節はいつもナイトゲームになるが、試合終了後に公共交通機関で帰宅するのは難しいので、自家用車でスタジアムに行かざるをえない。しかし、スタジアムに一般のファンが利用できる駐車場はないので、ブレロはakippaというサービスを利用して、個人が貸し出す駐車場を借りることにしている。
とはいえスタジアムに近いakippa駐車場は利用料金が高額だったり、すぐに予約で埋まってしまう。そこでブレロは、スタジアムに近いとはいえないが、愛機を10分程度走らせればスタジアムに到着できる場所にある駐車場をいつも利用している。妻氏やブレロ3号をスタジアム周辺で降ろしてから、当該駐車場に車を停めに行き、積んでおいた愛機を取り出してスタジアムへと走り、スタジアム内で妻氏たちと合流するのである。
先日もその方法でサッカー観戦に赴いたが、あいにく当日は試合の時間帯に雷雨となり、1時間近く試合が中断してしまった。試合が再開した午後8時45分には、すっかり雨があがったが。
おかげで、スタジアムの敷地内に駐輪しておいたブレロの愛機も、ずぶぬれになってしまった。しかし、ブレロは雨を予想していたので、折りたたんだ愛機にrin-projectの輪行袋をすっぽり被せた状態で庭木の木陰に停めておいた。おかげで、コンポーネント等大事な部分には全く雨の影響はなく、袋に内側から接する部分が若干湿った程度で済んだ。
いやあ、rin-projectの輪行袋さまさまである。
試合時間が中断によって延びたこともあり、(ブレロ3号の睡眠時間のことを考えて)ブレロ一家は試合終了前に帰宅することとし、ブレロは終了の20分前くらいにスタジアムをあとにして、愛機で駐車場に向かった。さらに遅れてスタジアムを出てきた妻氏とブレロ3号を、スタジアムの周辺で車の中に入れた。
これが結果的に絶妙のタイミングであった。試合終了後に再び激しい雨が降ってきたからである。ブレロが愛機に乗って駐車場へ向かい、車でスタジアム周辺まで戻って妻氏たちを拾うまでの間は、かろうじて雨が降っていなかった(妻氏たちが車に乗り込む寸前に降り始めた)。
観戦した試合自体は応援しているチームが惨敗したこともあり、たいへん残念な結果に終わったが、われわれが豪雨に濡れなくて済んだことは不幸中の幸いであった。ブレロ3号も「サッカーの観戦、楽しかった」と言っていたので、親としては喜ばしい限りである。