新春北総ライド

新春の初ライドは北総を走ることにした。具体的には、成田線安食駅から成田を経由し、山武市の成東に降りてくるというコースをセッティングした。

 

安食駅からちょっと走るとすぐ「房総のむら」に着く。江戸時代後期~明治初期の房総の商家や武家屋敷を見学できる場所で、佐原のように実際に人が住んでいるわけではない。そのかわり佐原よりも建物の保存はしっかりしていて、現代的なものは完璧に排除されている。なので、ちょっとしたタイムスリップ感覚を味わうことができる。映画やテレビのロケにもたびたび使用されているらしい。ブレロはこういうレトロな場所が大好きである。ついつい長居をしてしまった。

 

成田市内は根木名川沿いを走ったが、河岸道の舗装がいまいちであった。舗装が有ることは事前にGoogleマップの写真で確認したが、やはり実際に走ってみないとよくわからないものだ。ただし、走れないほどひどいわけではない。

 

ちなみに、Ride with GPSはこのあたりを未舗装道に分類している。Ride with GPSは、ときにちゃんと舗装されている箇所も未舗装に分類していたりするが、ここは未舗装に分類しているのも納得がいく。道はかなり細く、歩行者がたくさんいたら、どっちみち押して歩かないといけないと思う。

 

成田空港そばのひこうきの丘に着く。その名の通り、ここは空港に飛来するジェット機を鑑賞するのに最適な場所だ。昨年の暮れに訪れた羽田空港そばの浮島町公園と似たような場所だ。ただ、浮島町公園よりも公園としてはちゃんとしている。駐車場が整っていてアクセスしやすく、芝生広場が大きい。だから、バズーカ砲のようなカメラを構えた人たちのほかに、子供連れの普通の人たちもたくさんいた。ジェット機もほぼ3分おきくらいの間隔で着陸しにやってきた。コロナ禍の影響であまり飛行機は飛んでいないはずだが、この頻度にはちょっと驚いた。

 

それにしても、巨大な鉄の延べ棒みたいなジェット機がゆっくりと目の前を横切るのをみると、よくあんなものがあのスピードで空中を飛んでいるなと、いつもながら不思議に思う。力学にかなっているから飛んでいるわけだが、直感的にはヘンだと思ってしまうところが面白い。

 

そのあとは基本的に木戸川に沿って南下する。川の両側に田園が広がっているが、すぐ森に挟まれて、その幅は狭い。この景色は笠間―小美玉ルート(茨城)で見たのとよく似ている。茨城中部(常陸国)と千葉北部(下総国)の内陸部分に関していえば、その原風景にほとんど違いはないのだろうか。

 

ゴール直前の場所で、山武市立大富小学校を鑑賞。現在の建物は平成2年に新築されたものだが、ちょっとレトロなテイストが香るデザインの建物だ。夕日の柔らかな光を浴びてたたずむ無人の校舎にはなんともいえぬ感傷的雰囲気があった。もちろん無許可で校内には入れないが、できれば校庭に入ってよいアングルの写真を撮りたかったなあ。

 

↑今回のライドのショートムービー

 

本ライドのルート記録