冬至にする京浜臨海部コンビナート・ライド

京浜臨海部コンビナート地帯を再び走ってみた。

 

冬至の日、空は青く澄み渡って晴れていたが、海の上をわたってくる風はかなり冷たい。

 

それでもこの季節にここを走ってみたくなるから不思議である。ブレロはひなびた田舎道だけでなく、コンビナートと潮風の組み合わせも大好きである。したがって「工場萌え」というジャンルには、深い共感を覚えずにはいられない。また、冬の冷たい空気を切り裂くように羽田空港に次々着陸する飛行機を見るのも大好きである(正直、ライドした時点では、まさかこの空港で数日後に大事故が起こるとは予想していなかったが…)。

 

一昨年と同じように東扇島の東公園を訪れたが、今回は初めて西公園も訪ねてみた。西公園では釣りが許されていて、この寒い中でも釣り竿をふるう人がいた。ブレロは西公園のベンチに座って、沈む夕日を背景とした対岸(扇島)の製鉄所のシルエットに目を凝らしてみた。そのようにして飲むテルモスのコーヒーは味わい深かった…。

 

東扇島と千鳥町を結ぶ地下通路を渡って千鳥町に戻り、ここにあるコンビナートの夜景を堪能してライドを締めくくることにした。少し早く来すぎたため、日没後ではあったが、まだ空には残照の輝きがあった。完全に暗くなるまで待つことにしたが、それまで寒さをしのぐため、(誰も使う気配がない)市営埠頭の公衆電話ボックスの中に入り、その狭い空間の中で折りたたみいすを広げて座り、風から身を守ることにした。外にいるよりはだいぶマシだったが、誰かが見ていたらきっと奇人変人に見えたことだろう。

 

2023年は、育児に忙殺されるだけでなく、右足を骨折するなどブレロにとっては非常に厳しい年だった。2024年は、もう少し多く、楽しいライドができるように祈ることにしたい。

 

 

↑今回のライドのショートムービー

 

本ライドのルート記録