晩秋の渡良瀬渓谷ライド
忙しい…
育児が時間をとることと、その一方で、仕事量が、ブレロ3号が生まれる前とさほど変わらないことが原因であろうか。なるべく断れる仕事は断ろうとしているのであるが…
そんなわけで、地球温暖化を嘆いた前回の真夏のライドとは打って変わり、今回は晩秋のライドである。場所は、以前からたずねたいと思っていた渡良瀬渓谷にした。
具体的にはわたらせ渓谷鉄道で神戸(ごうど)駅まで行き、そこから川沿いに上神梅(かみかんばい)駅まで下って、宝徳寺をたずね、相老(あいおい)駅まで行く、というコースである(相老駅からは東武線で東京に戻る)。
個人的には最高のライドの一つだったと思う。わたらせ渓谷鉄道は、いわゆる「鉄(鉄道ファン)」でなくても乗車するだけで楽しいし、神戸駅や上神梅駅をはじめとするレトロな駅を思う存分鑑賞できた。レトロといえば、途中で寄った旧花輪小学校記念館もとてもよかった。もはや記憶がぼんやりしているが、ブレロが通った小学校もあんな感じの時があったと思う(途中でたしか建て替えられた)。ノスタルジーに浸ってしまった。紅葉の季節にしては人も少なかったし、静かな山里と渡良瀬川の清らかな流れを堪能できた。
-
旧花輪小学校
教室内に置かれていた修復中の大凧。ここを卒業した小学生たちが作ったものらしい。
-
上神梅駅の
改札台。傾いているのがなんともレトロである。
-
上神梅駅を
正面から。ブレロが訪ねたときは誰もいない無人の駅だった。
-
大間々長尾根
の山を越えて宝徳寺へ。激坂があって手押しを余儀なくされる。
-
宝徳寺の
床もみじ。拝観料はけっこうしたけど、それだけの価値はある。
-
宝徳寺
の床もみじを石庭を望む方向で。静かな美がブレロを圧倒してくる。
-
スカイアンブレラ
という和傘の展示が境内で実施されていた。詩的だなあ。
道はけっこう昇り降りがあって、単純に標高が下がるような道ではなかった。そのため、渓谷沿いに下るコースとはいっても、けっこう運動になったと思う。さらに運動になったのは、上神梅駅から渓谷を東に外れて、一つ山を越えて宝徳寺に向かったことである。激坂が複数個所あって、手押しでないととても登れない。峠を下るときは汗びっしょりになってしまった…。
宝徳寺をたずねたのは、有名な「床もみじ」を観たかったからである。見学時間終了間際になんとか到着して、「床もみじ」をみることができた。本日が最後だという。噂にたがわず、すばらしい和の空間だった。夏の緑の床もみじも素晴らしいというから、また来てみたいなあ。
帰宅してから本日のルートに手を加えてみた。修正版のルートは修正前のルートよりも少し距離が伸びるが、大きな差はない。上神梅駅からの景観は少し落ちるだろうが、無意味な激坂を回避できるので、こちらのほうがずっとよいはずである。
↑今回のライドのショートムービー