菜の花が続く房総館山ライド

2月中は様々な仕事が積み重なり、殺人的な忙しさであった。ブレロ3号の育児もあってなかなか時間がとれなかったが、12日になってようやく時間がとれたので、この季節に菜の花で有名な千葉・館山のフラワーラインを走ることにした。

 

館山は公共交通機関の接続が悪く、見た目よりも遠い場所である。茨城の鹿島に似ているといえるかもしれない。東京からだと、電車よりも高速バスでいったほうが、効率がいい、というところも鹿島と似ている。ブレロも当初はバスで行こうと思っていた。しかし当日ブースでチケットを買うつもりだったところ、当日になったらすでに満席だった。これは全くの予想外だったので、かなり泡を食ってしまった…。

 

仕方がなく電車による輪行に切り替えた。もともとは高速バスで館山駅まで行って、そこから地域バスで野島崎まで行き、フラワーラインを走って、ぐるっと館山駅まで戻ってくるつもりだったが、予定していた地域バスの乗車時間にはとても間に合わない。

 

そこで思い切ってコースを変更することにした。長い内房線の乗車時間中に思いついたのが、館山駅で降りずに千倉駅まで行き、そこから房総半島の先端をぐるっと走るコースである。

 

ケガの功名というべきか、このプランBは、結果として素晴らしいサイクリング体験をもたらしてくれた。

 

不思議なことに房総半島の東側は天気が悪く、いつ降り出してもおかしくなさそうな雲行きの空だった。風も逆風(西風)でコンディションはよくなかったが、低いギアでゆっくり走れば全く問題はない。キョロキョロと未知の景色を楽しみながら走っていたが、そのせいで、同じブロンプトン乗りの紳士と偶然すれ違ったのに、気が付くのが遅れた。この紳士の方はブレロに手を振って挨拶してくれていたようだ。急いですれ違いざまこちらも会釈したが、果たして気が付いてくれたかどうか。

 

 

関東最南端の野島崎を通り過ぎ、本格的に菜の花に縁どられた道路が始まる。しかしこのまま洲崎岬まで周ると、時間がなくなってしまうので、RECAMP館山のあたりからショートカットの里山ヒルクライムを実行した。館山港の付近で再び海岸道路に出たが、そのまま館山駅も那古船形もパスして、富浦までかなり高速で走った(5速ギア又は6速ギアを使用)。というのも、ライティングによるロマンティックな日没の景色で有名な原岡(岡本)桟橋まで行きたかったからだ。だが、残念ながら、たどり着いたときはすでに暗くなりすぎていた…

 

まあでも、残照の中の原岡桟橋が見ることができたので、よしとしよう。

 

残照の桟橋をのんびり鑑賞していたら、予定よりも5分ほど遅れて富浦駅に到着してしまい、上り内房線に乗り遅れてしまった…。

 

内房線は単線鉄道なので、次の上りが来るのは1時間後くらいになる。このまま真っ暗な無人駅で1時間弱過ごすのもオツではあるが、それでは帰宅時間が大幅に遅くなってしまう。そこで再び予定を変更し、下りの電車に乗って富浦駅から館山駅に移動し、往路では乗ることができなかった高速バスに乗ることにした。スマホで調べると、復路の高速バスはたくさん席が空いていたからである。

 

電子チケットもスマホで購入し、当初予定していた帰宅時間からさほど遅れることなく帰宅することができた。

 

いやあ、本当に便利な世の中になったものだ。

 

↑今回のライドのショートムービー

 

本ライドのルート記録