EMS
ブレロは2010年にもパリに転勤したことがあるが、そのときは単身であり、書籍や書類をクロネコヤマトで送った程度であった。今度はブレロ一家で移動するので、色々と荷物を送らないといけない。今回の目的地はクロネコヤマトの支店があるパリではないので、郵便局のEMSを使うことにした。
郵便局はEMS専用のウェブサイトを用意して伝票を作りやすくしているが、それでもこのサイトは非常に使いづらい。また、サイト上での説明が不十分なので、EMSという制度も理解しにくい。郵便局員さんでも、よくわかっていない人が多いようである(あるいはわかっていても説明が下手な人が多い)。当初、内容物の価格を積算した金額が送料になる、という趣旨の説明を受け、その金額が33万円を超えるときいてブレロは驚倒してしまった。おかげでブレロは、他の配達手段がないかを検討するために、(ただでさえ左手をケガしているのに)重い荷物を家に持ち帰らざるをえなかった。
今回、ブレロは、愛機を梱包した箱と段ボール2個を送るつもりであった。しかしEMS専用ウェブサイトのどこをみても、内容物の価格を積算した金額が送料になる、ということは書かれていない。念のために本局に電話して相談してみたら、そのようなことはなく重さで値段が決まるとのことであった。
そこでもう一度違う郵便局に行ってEMSで送ろうとしたら、内容物がトータル20万円を超えると送料とは別に関税がかかると郵便局員さんにいわれた※。そんなことはEMS専用ウェブサイトのどこをみても書かれていないように思ったが…。ともあれ、時価相当に書き換えるために伝票を作り直そうと思い、もう一度家に帰って出直すことにした。
どうもEMS専用ウェブサイトは、小包を海外に送るような人だけを念頭に置いた作りになっているようだ。確かに利用者の圧倒的多数はそういう人なのだろうが…。関税のこともどこかには書かれているのかもしれないが、パッと気が付くようには書かれていない。
ともあれようやく荷物を郵便局で受け取ってもらえた。そのときはトータルで10万円近く支払った。33万円以上でなくてよかったと思う。
※ひょっとすると最初に行った郵便局の人が、内容物の積算金額が33万円を超えるという説明をしていたのは、送料ではなく関税のことを言いたかったのかもしれない。だが、「20万円を超えると」という指摘は一切なかった。ブレロが「送料をそのような形で計算するのか」と確認したところ、「そうだ」と回答してもらったとも記憶している。